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2012年12月31日月曜日

ボクにも名前がつきました

 15年前に佐渡市の田んぼで発見されたカエルが、島固有の新種として大学の研究により断定されました。
 今月11日「サドガエル(学名:Rugosa susurra)」と命名されました。特徴としましては、お腹が黄色い点や「ビューン」と独特な鳴き声を発する点が挙げられ、これに似た本州に生息するツチガエルから派生されたものと考えられています。研究は10年以上かけて行われ、遺伝子解析やツチガエルとの交雑実験を行った結果、遺伝子配列がツチガエルとは4~6%異なり、交雑させても雄の子どもの殆どが生殖能力を持たなかった点などで、新種と判明したとのことでした。
 生息地は島の中央部に位置する平野部(国仲平野)で、田んぼのごく一部の場所にしか生息せず、環境省によるとレッドリストへの掲載も検討しているそうです。佐渡で脊椎動物の固有種が確認されたのは今回が初めてであり、新種が見つかったことで佐渡に固有種はいないという従来の考え方を塗り替える貴重な発見となりました。


ボクに名前がつきました。サドガエルと言います、よろしく。


 お腹が黄色いのがボクの特徴です。


固有種が発見され喜ぶ一方で、「放鳥されたトキがサドガエルをたべてしまうのでは?」という声もあがっています。

しかし、トキはカエルが大好物だけれど、「最後までトキが棲んでいた島に昔からいるサドガエルだから、共存は可能」と島民は信じています。



佐渡市では以前からトキと人とが共存できるよう減農薬栽培や、冬でも田んぼに水をためる「ふゆみずたんぼ」の取り組みを行っています。サドガエルは冬はオタマジャクシとして越冬するため、ふゆみずたんぼは個体数を増やすには効果的だと言われています。今後さらに研究が進み、サドガエルの生態を解明できれば、より一層島環境の特徴等をみなさんに知ってもらえるのではいかと考えています。今後研究グループではサドガエルの個体数と生息場所を市と連携しながら生態調査を実施する予定とのことです。


ふゆみずたんぼの様子


written by JA佐渡 営農担当
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